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第4回ワークショップ
日本ラカン協会第4回ワークショップ詳細
夏のワークショップは50名余の参加を
得て盛会のうちに終えることができました。
提題者ならびに猛暑のなかご参加いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。
夏のワークショップの詳細が決定いたしました。
今回は福田肇・伊藤啓輔両会員による企画で、「カントとサド」をとりあげます。
立木康介・福田肇の両会員、ゲストの中島義道氏の発表が予定されています。
どなたでも参加可能ですので、ふるってご参加下さい(参加費無料)。
" 「カントとサド」についてのワークショップ "
日時 2007年7月28日(土) 13時〜18時
場所 東京大学駒場キャンパス 1号館108号室
(正面入り口はいってすぐ、時計台のある建物)
最寄駅 京王井の頭線 駒場東大前駅下車すぐ
1.提題者による発表… 13:00-16:10 …各発表60分(質疑応答を含む)
13:00-14:00
提題者 : 福田 肇 (レンヌ第一大学哲学科博士課程在籍)
「カントとサド」〜 快感原則の彼岸の倫理
" Kant avec Sade -- Une éthique au delà du principe de plaisir "
14:05-15:05
提題者 : 立木康介 (京都大学人文科学研究所准教授)
「フロイトとサド」
" Freud avec Sade "
15:10-16:10
提題者 :
中島義道(電気通信大学電気通信学部教授)
「道徳法則に対する尊敬と根本悪」
2.全体討論… 16:25-18:00
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「『カ
ントとサド』についてのワークショップ」趣旨説明文
主催
日本ラカン協会
テーマ企画者 福田 肇(レンヌ第一大学哲学科博士課程在籍)
伊藤啓輔(専修大学特別研究員)
ラカンの諸著作の中でも、とくに難解をもって知られる「カントとサド」。それが収録される『エクリ』の公刊から四十年余、そして邦訳の発表からも二十年
以上が経過した今、わたしたちは、この「超」晦渋なエッセイを果敢にも解読しようとする論文、注釈書の数々をもつようになりました。とりわけ、2000年
代に入ってから、コプチェクやジュパンチッチが、刺激的な切り口で『カントとサド』の読解の可能性に挑戦していることは特筆に価します。こうして、『カン
トとサド』が難攻不落の城ではもはやなく、われわれに接近可能になっている現在、この著作をめぐって再考を試みる条件は整ってきつつあると言えましょう。
『カントとサド』は、やはりカントとサドの親近性に言及する『精神分析の倫理』を扱ったセミネール(Ethique de la
psychanalyse,
1959-1960)によって準備されているとともに、「私は『精神分析の倫理』をやりなおすことになるだろう」とその中でラカンが宣言する『アンコー
ル』(Encore, 1972-1973)へとつながるひとつの結節点に位置します。
ラカンがかくも長い間にわたってこだわり続けた「倫理」という問題を、『カントとサド』という「問題作」を中心にもう一度捉え直す時期に、私たちはさし
かかっているのではないでしょうか。
今回のワークショップは、もともと2002年以降東大駒場キャンパスで約2年続いた『精神分析の倫理』(Séminaire
VII)の読書会から、それを引き継ぐかたちではじまった『カントとサド』の研究会(2004年〜現在)までの、日本ラカン協会の有志会員たちの活動の延
長線上にあります。ぜひひとりでも多くのみなさまにお集まりいただき、豊かな議論を展開していくことができれば幸いに存じます。
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