日本ラカン協会第9回大会プログラム
日時:2009年12月6日(日)
09:00〜17:30
場所:専
修大学神田校舎7号館731教室(3F)
(〒101-8425 東京都千代田区神田神保
町3-8)
交通: 営団地下鉄・神保町駅 徒歩3分
大会参加費 : 無料
◎12月6日(日)
1. 研究発表 09:00〜11:45 (発表時間30分、質疑応答15分)
09:00-09:45 石崎 恵子 (お茶の水女子大学大学院博士課程)
「精神分析における『絶対的差異』――西田哲学との対比において」
司会: 伊吹 克己(専修大学)
概要:ラカンが精神分析の立場として提示した「絶対的差異を得る欲望」とは、「S /対象a」及び「la Loi/les
lois」における差異を求めるものであるが、この差異を別の角度から「一般/個物」「道徳/宗教」の相違として捉えていたと考えられる西田幾多郎の説と
の対比において、その分岐点から浮き彫りとなる差異の諸相と、日本におけるその可能性を探りたい。
10:00-10:45 太田 和彦 (東京農工大学農学府)
「宮澤賢治と『師』の機能――『セミネールU:自我』を中心に――」
司会: 福田
肇(フランス・レンヌ第一大学哲学科博士課程)
概要:詩人・宮澤賢治(1987-1936)の心象スケッチ作品には、ほぼ必ずそれぞれの作成
年月日が記されている。しかし第三集に収録されている作品1020「野の師父」には、例外的に草稿を含めてその作成年月日が記されていない――。これを
きっかけとして、賢治の詩作・推敲における「師」の機能を、ラカンが『セミネールU:自我』で行った「教える者への問い」を主に参照しつつ考察する。そし
て、〈賢治はなぜ推敲し続けたのか?〉という前回ワークショップからの疑問に、別の視角からの回答を試みる。
11:00-11:45 柵瀬 宏平 (東京大学大学院総合文化研究科博士課程)
「ラカンによる『ハムレット』読解をめぐって」
司会: 原 和之(東京大学)
概要:シェイクスピアの『ハムレット』は、フロイト以来、精神分析において、エディプス・コン
プレックスについて考えるための重要な参照項であった。1959
年、エディプス・コンプレックス概念の再構築という作業をひとまず終えたラカンは、この戯曲の読解に着手する。本発表は、ラカンによる『ハムレット』論を
分析することで、ラカンによるエディプス・コンプレックス再解釈の内実を検討するとともに、この悲劇の読解を通じてラカンが練り上げた「欲望」概念がいか
なるものであったかを明らかにすることを企図する。
2.
昼休み 12:00〜13:00
3. 総会 13:00〜14:00
@ 議長選出
A 会務報告… 論集刊行に関する報告など
B 決算(2008/2009年度)審議
C 予算(2009/2010年度)審議
D 次年度活動計画について
4. シンポジウム 14:30〜17:30
〈 「いじめ」が終わるとき−変動する社会と精神分析 〉
企画・司会 : 磯村 大 (地精会 金杉クリニック)
提題者 : 芹沢 俊介 (評論家)
「いじめの定義とその力動」
提題者 : 川崎 惣一 (北海道教育大学)
「いじめの構造分析 中間集団における享楽」
提題者 : 赤坂 和哉 (臨床心理士)
「いじめの幻想的側面について」
※…第9回大会シンポジウム資料(PDFファイル109KB)
5. 懇親会(会費:5,000円) 18:00〜 於 ダ
イニングカフェ「エスペリア」