第8回大会


日本ラカン協会第8回大会報告  

 2008年12月7日、本協会第8回大会 及び総会が専修大学神田校舎において開催されまし た。

 午前 10時から研究発表が開始され、森 綾子 会員(渡辺メンタルクリニック,築地サイトウクリニック)による「« La psychose ordinaire(ふつうの精神病)»について」[司会:赤坂 和哉 会員(池袋カウンセリングセンター)]と、萩原 優騎 会員 (日本学術振興会特別研究員PD)による「象徴界は衰退しているのか」[司会:川崎 惣一 会員(北海道教育大学釧路校)]という二つの研究報告が行われまし た。


 次に、昼休みを挟み、午後1時から会員総会がおこなわれました。


 会員総会においては、伊吹 克己 事務局長代理による会務報告(論集第7号編集の進行状況、次年度の活動予定など)が行われ、予決算が承認されました(別紙 参照)。次年度については、主として、第7回ワークショップ及び第9回大会の内容について理事会で協議されていることが報告されました。


 午後2時からはシンポジウム〈 日本精神分析をめぐって 〉が開催されました。

80名を越える会員および会員外参加者が詰めかける中、柄 谷 行人 氏(文芸評論家・思想家)による「日本精神分析再考」、若森 栄樹 理事長(独協大学)による「日本における精神分析の可能性と不可能性」、石澤 誠一 理事(大阪府立大学)による「阿闍世=親鸞 vs. オイディプス=フロイト――精神分析学的知見と近代日本文化」という三つの報告の後、活発な議論が行われました。

 シンポジウム終了後は、会場近くのレストラン「Siddique(シディーク)」において懇親会が開催され、約30名の会員が出席し、盛会のうちに終了 しました。




日本ラカン協会第8回大会プログラム  
 
   日時:2008年12月7日(日)
 場所:専 修大学神田校舎7号館731教室(3F)
     (〒101-8425 東京都千代田区神田神保 町3-8)
 交通: 営団地下鉄・神保町駅 徒歩3分
 大会参加費 : 無料

   ◎12月7日(日)
 
 1. 研究発表 午前10時〜11時45分  (発表時間30分、質疑応答15分)

 10:00-10:45  森 綾子 (渡辺メンタルクリニック,築地サイトウクリニック)
           「" La psychose ordinaire (ふつうの精神病) "について」
           司会: 赤坂 和哉 (池袋カウンセリングセンター)

※この発表に関しましては、個別的なケースに関わる報告が予定されておりますため、聴講者の皆様には、守秘義務が発生しますことをご理解いただき、その遵 守をお願い申し上げます。


 11:00-11:45  萩原 優騎 (日本学術振興会特別研究員PD)
           「象徴界は衰退しているのか」
           司会: 川崎 惣一 (北海道教育大学釧路校)

 2. 昼休み  午後0時〜1時

  *この時間に理事会が772教室で開催されますので、
   理事の皆さんはご参集ください。

 3. 総会  午後1時〜2時 

  @ 議長選出
  A 会務報告… 論集刊行に関する報告など
  B 決算(2007/2008年度)審議
  C 予算(2008/2009年度)審議
  D 次年度活動計画について

 4. シンポジウム 午後2時〜5時30分

〈 日本精神分析をめぐって 〉

提題者 : 柄谷 行人 (文芸評論家・思想家)
      日本精神分析再考

提題者 : 若森 栄樹 (独協大学)
      日本における精神分析の可能性と不可能性

提題者 : 石澤 誠一 (大阪府立大学)
      阿闍世=親鸞 vs. オイディプス=フロイト
       ――精神分析学的知見と近代日本文化

 5. 懇親会(会費:5,000円) 午後6時〜 場所 「Siddique(シディーク)」