第1回大会


日本ラカン協会第1回大会報告  

2001/12/18

 去る11月24日(土)午前10時から、日本ラカン協会 第1回大会が専修大学神田校舎において開催された。参加者は60名を超えたが、そのうち協会員以外の参加者がほぼ半数を占めたことは、特筆すべきことであ るように思われる。

 午前10時から3名の会員による研究発表の後、午後1時から会員総会が開かれ、今後の基本方針が審議された。

 来年度においても、引き続き今年度と同様の活動(大会開催や論集刊行)が行われることが確認された。なお、刊行の遅れている協会の論集については、すで に編集作業が終わり、来年1月末刊行に向けて作業が進められていることが報告され、了承された。

 午後2時からはシンポジウム「ラカン生誕百年―ラカン思想の受容―」が開催された。 川崎惣一氏の司会により、提題者3名による発表(石澤誠一「フロイトとラカン」・佐々木孝次「ラカンとの出会い」・原和之 「他者への道程---ラカンを 読むということ---」)のあと、十川幸司・番場 寛両氏によるコメントを得て、午後5時半の予定時刻をこえて活発な議論が行われた。

 シンポジウム終了後、6時から神田校舎15階ホールで懇親会が開かれ、午後8時過ぎに日本ラカン協会第1回大会が終了した。

 なお、午後1時から役員選挙の開票が行われ、その結果を受けて、シンポジウムの後で、理事当選者による理事会が開催され、以下のような理事会の構成が決 まった。

    理事会:石澤誠一・市村卓彦・伊吹克己(事務局長)
       枝川昌雄・樫村愛子・川崎惣一・佐々木孝次(理事長)
               向井雅明・原和之・若森栄樹
              [以上、アイウエオ順]
 
    会計監査:鈴江 毅  


    ごあいさつ
    日本ラカン協会理事長 佐々木孝次

 このたび、日本ラカン協会が発足いたしました。
  ラカンの名は、1960年代後半のいわゆる構造主義の思想とともに、わが国に紹介されました。今日、彼はとくにフロイトの復活を唱えて、20世紀後半の思 想に新たな潮流を開いた精神分析家として知られております。そして、その影響はたんに精神分析のみならず、哲学、心理学、精神医学、言語学、文学、歴史、 社会学、人類学、芸術理論など、非常に広い範囲にわたっております。
 日本ラカン協会は、わが国においてラカンの思想に関心をもたれる方々に、その専門のジャンルを問わず広く開かれ、ともに研究活動をすすめる意図のもと に、ちょうど彼の生誕100年目にあたる本年に設立されました。精神分析の思想は、もともと他人とじかに向き合う日常の実践活動と強く結ばれておりますか ら、精神療法の臨床に目を向けるのは当然であります。したがって、われわれはわが国における分析治療のあり方を探りながら、すすんでラカンの思想を、われ われの生きる環境の試練にかけるつもりでおります。
 日本ラカン協会は、ラカンの思想に興味を寄せられ、以上の趣旨にご賛同して下さる方々に、再び申すことになりますが専門領域のいかんを問わず、広くご参 加下さるよう呼びかける次第です。
2001/12/18


日本ラカン協会第1回大会プログラム  

 日時:2001年11月24日(土)
 場所:専修大学神田校舎1号館303教室(3F)
     (〒101-8425 東京都千代田区神田神保 町3-8)
 交通: 営団地下鉄・神保町駅 徒歩3分
 大会参加費 : 無料

 1.研究発表 午前10時〜12時
 10時00分:
  「無意識という出来事について」
  伊藤啓輔(専修大学博士課程)
 10時40分:
  「マルセル・デュシャン「大ガラス」における秘教的図像とラカン理論」
  吉本達也(現代美術評論)
 11時20分:
  「性別の不明瞭感を訴える―女性精神病患者の構造について」
  水上雅俊

 ◇昼休み(12時〜13時)◇

 2.総会 午後1時〜2時 於 303教室  
 役員選挙投票は総会開始時(午後1時)まで
 @議長選出
 A会務報告
 B会計報告
 C次年度活動計画(次期大会シンポジウム案など)

 3.シンポジウム 午後2時〜5時半 於 303教室

 日本ラカン協会シンポジウム
 ラカン生誕百年―ラカン思想の受容―
 
 【提題者】
 石澤誠一(「フロイトとラカン」)
 佐々木孝次(「ラカンとの出会い」)
 原 和之(「他者への道程---ラカンを読むということ---」)

 4.懇親会(会費:5,000円) 午後6時〜  於 15階ホール